一人暮らしのガス代、平均はいくらか
「一人暮らしでガス代7,000円は高いのか」
判断するには比べる相手が要ります。まず公的な統計を見てみます。
総務省の家計調査による平均
単身世帯のガス代の平均は、2024年で月3,056円でした。
冬(1〜3月)はもっと高く、月3,884円です。水温が下がって給湯に多くのガスが必要になるためです(冬にガス代が上がるのは、水が冷たいからです)。
| 時期 | 単身世帯の平均 |
|---|---|
| 年間平均 | 3,056円/月 |
| 冬(1〜3月) | 3,884円/月 |
出典:総務省「家計調査(家計収支編・単身世帯)」2024年
ただし、この数字では判断できません
平均を見て「うちは高い」と思っても、それだけでは結論が出ません。
理由は2つあります。
1. 都市ガスとプロパンガスが混ざっている
家計調査の平均は、両方を含んだ数字です。プロパンガスは都市ガスのおよそ1.8倍なので、プロパンガスの世帯だけで見れば平均はもっと高くなります。
プロパンガスで3,056円を超えていても、それ自体は普通のことです。
2. 使用量と単価が分けられていない
金額が高い理由は2つに分かれます。
たくさん使っている → 生活スタイルの問題
単価が高い → 契約の問題
この2つはまったく別の話です。平均額だけを見ても、どちらなのか分かりません。
見るべきは金額ではなく単価です
検針票には使用量(m³)と請求額が書かれています。この2つがあれば、自分の単価が地域の平均と比べてどうかが分かります。
比較の基準は、石油情報センターが毎月公表している公的な地域別価格です。家計調査の全国平均よりも、自分の地域の実勢に近い数字で比べられます。
検針票のどこを見ればいいかは検針票のどこを見れば、料金が高いか分かるのかにまとめています。
一人暮らしで使用量が多くなる場面
単価が適正なら、次は使い方の話になります。一人暮らしでガスを多く使うのは、だいたいこの3つです。
- 湯船にお湯を張る(シャワーだけの月と比べて大きく変わります)
- 追い焚き(一人なら基本的に不要なはずですが、時間を空けて入ると必要になります)
- 自炊の頻度(煮込み料理が多い時期は増えます)
資源エネルギー庁の試算では、シャワーを流す時間を1分短くするだけで年3,210円(ガス2,070円+水道1,140円)の差が出ます。一人暮らしのガス代が年4万円程度であることを考えると、小さくない割合です。
節約の効果はガス代の節約は、どれだけ下がるのかに詳しくまとめています。
賃貸なら、まず契約を確認
一人暮らしの多くは賃貸だと思います。その場合、単価が高くても自分では変更できないのが原則です。
集合住宅ではガス会社との契約者が大家や管理会社であることが一般的で、入居者が個別に切り替えることはできません(賃貸でもガス会社は変えられるのか)。
できるのは、
- 管理会社や大家に相談する
- 次に引っ越すとき、物件選びの段階で確認する
の2つです。後者のほうが現実的です。物件情報の「都市ガス/LPガス」の記載は、家賃と同じくらい見る価値があります(物件を借りる前に、都市ガスかプロパンガスかを確認する)。
まとめ
- 単身世帯の平均は月3,056円、冬は3,884円(総務省・2024年)
- ただし都市ガスとプロパンガスが混ざった数字なので、これだけでは判断できない
- 見るべきは金額ではなく単価
- 単価が適正なら、次は湯船・追い焚き・自炊を見直す
- 賃貸で単価が高い場合、次の物件選びで確認するのが現実的
「高い気がする」で終わらせず、一度だけ検針票の数字を確かめてみてください。