冬にガス代が上がるのは、水が冷たいからです
12月あたりから請求額が上がって、驚く人が多いと思います。
値上げされたわけではありません。 原因のほとんどは水温です。
水道水の温度が18℃も違います
東京都水道局のデータによると、水道水の平均温度はこうなっています。
| 時期 | 水温 |
|---|---|
| 8月 | 26.9℃ |
| 1月 | 8.4℃ |
**その差は18.5℃**です。
給湯器の仕事は「水を設定温度まで温めること」なので、スタート地点が18℃も低ければ、それだけ多くのガスが必要になります。
同じ40℃のシャワーを浴びても、冬は夏の2倍以上のガスを使うことになります。
使用量は増えていないのに請求額が上がる
ここが分かりにくい点です。
シャワーを浴びる回数も、時間も、夏と冬で変えていないつもりでも、m³で見た使用量は増えます。同じお湯を作るのに、より多くのガスが必要だからです。
全世帯の平均で見ると、冬のガス代は夏の約1.8倍になります。
夏 約3,300円
冬 約5,800円
この差は、多くの家庭で起きている当たり前の変動です。
水温以外の要因
冬はガスを使う場面そのものも増えます。
- 設定温度を上げる(41℃→43℃など)
- 追い焚きが増える(湯が冷めやすく、家族の入浴時間もずれる)
- 食器を洗うのにお湯を使う(夏は水で済ませていた)
- 鍋料理・煮込み料理が増える
- ガスストーブ・床暖房を使う
なかでも追い焚きの影響が大きいです。資源エネルギー庁の試算では、2時間放置して冷めた湯(200L)を沸かし直す回数を減らすと、年間約6,190円の差が出ます。
節約の効果についてはガス代の節約は、どれだけ下がるのかに詳しくまとめています。
冬に確認しておきたいこと
請求額が上がる季節だからこそ、単価そのものを確認する価値があります。
使用量と請求額を切り分ける
「高くなった」と感じたとき、使用量が増えたのか、単価が上がったのかは別の話です。検針票を見れば分かります。
- 使用量(m³)が増えている → 水温と生活の変化。自然な変動
- 使用量は同じなのに請求額が上がった → 単価が上がっている可能性
後者なら、値上げ通知が来ていなかったかを確認してください。プロパンガスの値上げには、適用日の1か月前までに価格と理由を通知する義務があります。
単価が地域平均と比べてどうか
冬は使用量が多いぶん、単価の差が金額に直結します。
夏に月10m³の人が冬に20m³使うなら、単価が1m³あたり100円高いだけで、冬は月2,000円の差になります。同じ単価差でも、夏より痛みが大きいということです。
検針票の使用量と請求額を入れるだけで、その地域の平均といくら違うかが出ます。
凍結にも注意してください
冬特有の話として、給湯器や配管の凍結があります。
気温が氷点下になる夜は、少量の水を流し続ける、給湯器の凍結防止機能を切らない(電源プラグを抜かない)といった対策が有効です。
凍結して配管が破損すると、修理費が発生します。 給湯器がガス会社からの貸与品の場合、対応が変わることもあるので、まず所有者を確認してください(給湯器が壊れた。まず確認すべきは「誰のものか」)。
まとめ
- 冬にガス代が上がる主因は水温(夏26.9℃→冬8.4℃)
- 同じ温度のお湯を作るのに、冬は倍以上のガスが必要
- 全世帯平均で冬は夏の約1.8倍。これは自然な変動
- ただし使用量が同じなのに上がった場合は、単価を確認する
- 冬は使用量が多いぶん、単価の差が金額に響く
「冬だから仕方ない」で終わらせず、一度だけ検針票を確認してみてください。単価は一度下げれば、その後ずっと効きます。
出典