ガス代の節約は、どれだけ下がるのか(公的データで検証)
ガス代を下げたい。そう思ったとき、まず思いつくのは使い方の工夫です。
実際どれだけ下がるのか、公的な数値で確認します。そのうえで、単価そのものを下げる場合と比べます。
節約の効果(資源エネルギー庁の試算)
| やること | 年間の節約額 |
|---|---|
| 給湯の設定温度を42℃→38℃に下げる | 約3,500円 |
| シャワーを流す時間を1分短くする | 約3,210円(ガス2,070円+水道1,140円) |
| 追い焚きを減らす(2時間放置した200Lの湯を沸かし直さない) | 約6,190円 |
追い焚きの削減が最も効きます。 家族が時間をずらして入浴すると湯が冷め、そのたびに沸かし直すことになります。まとめて入る、保温フタを使う、といった工夫で年6,000円前後が変わります。
3つ全部やれば、単純計算で年間1万円以上。決して小さくありません。
ただし、単価を下げるほうが効きます
ここからが本題です。
プロパンガスは自由価格で、会社によって単価が2倍近く違うことがあります。地域別の平均で見ても、10m³使用時で北海道11,663円・関東9,238円と2,425円の差があります。
仮に、あなたの請求額が地域平均より月2,000円高いとします。
節約の工夫 年 10,000円前後(毎日の我慢が必要)
単価が適正になる 年 24,000円(一度切り替えるだけ)
桁が違います。 しかも節約は毎日続ける必要がありますが、単価は一度下げれば翌月から自動的に効きます。
まず自分の単価が高いのかどうかを確かめてください。
順番としては
- 単価を確認する(高ければ、ここを直すのが一番大きい)
- 使い方を見直す(単価が適正でも、さらに下げられる)
逆にしないでください。単価が平均の2倍のまま我慢を続けるより、まず単価を確認するほうが早いです。
検針票のどこを見ればいいかは検針票のどこを見れば、料金が高いか分かるのかにまとめています。
「電気のほうが安い」は本当か
給湯を電気(エコキュート)に変えれば安くなる、という話があります。
ランニングコストだけ見れば、その通りです。 エコキュートはヒートポンプで効率よく湯を作り、深夜の安い電力を使うため、プロパンガスより月々の負担は下がる傾向があります。
ただし、初期費用がまったく違います。
| 初期費用 | 月々のコスト | |
|---|---|---|
| プロパンガス給湯器 | 安い | 高くなりやすい |
| エコキュート | 高い(100万円以上の差が出ることも) | 安くなりやすい |
つまり「何年住むか」で答えが変わります。
- 長く住む予定の持ち家 → 初期費用を回収できる可能性がある
- 数年で引っ越す、賃貸 → 回収前に出ていくことになる
また、エコキュートは貯湯タンクの設置スペースが必要で、湯切れすると沸くまで時間がかかります。調理もIHに変わります。光熱費だけで決める話ではありません。
現実的な判断
いま高いガス代を今日下げたいなら、まず単価の見直しです。 設備の入れ替えは工事も費用も大きく、検討に時間がかかります。
単価を下げても、まだエコキュートのほうが安いのであれば、そのとき初めて設備の話を考える。この順番のほうが失敗しません。
まとめ
- 節約の工夫は年1万円前後の効果がある(追い焚き削減が最大)
- ただし単価が高い場合、切り替えのほうが効果は大きく、継続的
- 電気は月々安くなりうるが、初期費用が100万円単位で違う
- 順番は「単価の確認 → 使い方の見直し → 設備の検討」
単価が高いと分かった場合の進め方はプロパンガス会社を切り替える手順にまとめています。切り替え前に確認すべき点もあるので、無償貸与と2024年の法改正もあわせてご覧ください。