エコジョーズ・エコキュート・エネファームの違い。給湯器を替える前に
給湯器を交換しようとすると、「エコジョーズ」「エコキュート」「エネファーム」という名前が並びます。名前は似ていますが、中身はまったく別のものです。
この記事では、3つの仕組みと違い、そして選ぶ前に確認しておくことをまとめます。
替える前に:その給湯器は誰のものか
プロパンガスの家では、給湯器がガス会社の持ち物(無償貸与)になっていることがあります。 その場合、自分で好きな機種に替えることはできません。
先に給湯器が壊れた。まず確認すべきは「誰のものか」で所有者を確認してください。ガス会社の持ち物をガス以外の給湯器(エコキュートなど)に替える場合は、契約の中身によって精算を求められることもあります(無償貸与と、2024年に変わった法律のこと)。
3つの違い
| エコジョーズ | エコキュート | エネファーム | |
|---|---|---|---|
| 使うエネルギー | ガス | 電気 | ガス |
| お湯の沸かし方 | ガスを燃やす。捨てていた排気の熱も使う | 空気の熱を集めて沸かす | ガスから取り出した水素で発電し、その熱でお湯を作る |
| 本体 | 1台 | ヒートポンプ+貯湯タンクの2台 | 発電ユニット+貯湯ユニットの2台 |
| 国の補助(給湯省エネ2026事業) | 対象外 | 対象(7万円/台〜) | 対象(17万円/台) |
補助の金額や条件は、下の「補助」の節で詳しく書きます。
従来の給湯器は、熱の2割を捨てていた
まず比べる基準です。
日本LPガス協会によると、従来のガス給湯器は、使ったガスの熱のうち約80%をお湯にするのが限界でした。残りは排気と一緒に外に出ていきます。
エコジョーズ:捨てていた排気の熱を使う
仕組み
エコジョーズは、2つ目の熱交換器を付けて、排気に含まれる熱を回収します。
ガスを燃やすと水蒸気が出ます。この水蒸気が水に戻るときに出す熱(潜熱)を使って、水をあらかじめ温めておくのがエコジョーズの仕組みです。
- 熱効率:従来の約80% → 約90〜95%
- CO2の排出量:約15%減る(日本LPガス協会)
気を付けること:水が出る
排気の水蒸気を水に戻しているので、給湯器から水(ドレン)が出ます。
日本ガス協会によると、この水はpH3程度の酸性で、給湯器の中の中和器を通してpH7程度の中性にしてから流しています。
つまり、ドレンを流す先が必要です。今の給湯器がある場所で排水できるかは、見積もりのときに確認してください。
国の補助の対象外
エコジョーズは、給湯省エネ2026事業の補助の対象に入っていません。 対象は、エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームの3種類だけです。
「省エネの給湯器なら補助が出る」と思っていると、ここでずれます。
エコキュート:電気で、空気の熱を集める
仕組み
エコキュートは電気で動く給湯器です。ガスは使いません。
日本冷凍空調工業会によると、空気の熱をCO2の冷媒に集め、それを圧縮してさらに高温にしてお湯を沸かす仕組みです。エアコンにも使われているヒートポンプという技術で、使った電気の3倍以上の熱を得られるとされています。
2001年に開発され、2025年3月末に累計出荷台数が1,000万台を超えました。
気を付けること:タンクの置き場所
エコキュートは、エアコンの室外機のようなヒートポンプと、お湯をためる貯湯タンクの2台に分かれています。今のガス給湯器より置き場所が必要です。
プロパンガスの家で替えるとどうなるか
エコキュートにすると、お湯にガスを使わなくなります。 ガスを使うのがコンロだけになれば、ガスの使用量は大きく減ります。
ただし、ガスの契約を続ける限り、基本料金はかかります(検針票のどこを見れば、料金が高いか分かるのか)。使用量が減ったぶん、1㎥あたりで見ると割高に感じるかもしれません。コンロもIHにしてガスの契約をやめるかどうかまで含めて考える必要があります。
エネファーム:ガスで発電して、その熱でお湯を作る
仕組み
エネファームは家庭用の燃料電池です。
日本LPガス協会によると、LPガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電します(水の電気分解と逆の原理)。発電のときに出る熱でお湯を作ります。 都市ガスでもLPガスでも使えます。
構成
- 発電ユニット:発電して、その熱でお湯を作る
- 貯湯ユニット:作ったお湯をためる
お湯が足りなくなると、バックアップの給湯器が自動で動いてお湯を出します。
補助:給湯省エネ2026事業
経済産業省の「給湯省エネ2026事業」の内容です(2026年9月17日に公式サイトで確認)。
| 機器 | 基本の補助額 | 性能による加算 |
|---|---|---|
| エコキュート | 7万円/台 | 3万円/台 |
| ハイブリッド給湯機 | 10万円/台 | 2万円/台 |
| エネファーム | 17万円/台 | なし |
| エコジョーズ | 対象外 | ― |
知っておくこと
- 自分では申請できません。 申請するのは、事業に登録した工事業者や販売業者です。見積もりを取るときに「給湯省エネ2026事業の登録事業者ですか」と聞いてください
- 対象は2025年11月28日以降に着工した工事
- 受付は予算の上限に達したら終わり(遅くとも2026年12月31日まで)
- 電気温水器などを撤去するときの加算もありますが、こちらも予算に達し次第終了予定です
金額や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。
選ぶ前に確認すること
- 今の給湯器は誰のものか(無償貸与なら、まずガス会社に相談)
- ガスを使い続けるか(エコキュートにするなら、コンロと契約をどうするかまで)
- 置き場所はあるか(エコキュート・エネファームはタンクが要る)
- 排水できるか(エコジョーズはドレンが出る)
- 補助を使うなら、業者が登録事業者か
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給湯器の修理・交換を扱う業者の一つにお湯出ない.com
があります。公式サイトには、出張・見積もり・相談が無料、エコジョーズなどへの交換にも対応、工事に10年保証(本体の10年保証は別料金)と書かれています(2026年9月17日確認)。
補助を使いたい場合は、登録事業者かどうかを問い合わせで確認してください。 公式サイトの記載からは読み取れませんでした。
所有者がガス会社の給湯器(無償貸与)には使えないので、先に所有者を確認してください。